2014年9月29日月曜日

インドのハンドペーパーのお話

インドはラジャスターン、サンガネールという街が
ハンドペーパーで有名な場所だと聴いて
マダムとシャルビー猫が期待を胸に、猫目を爛々さえて向かったこの5月のこと。




灼熱の季節でした。





キラキラの前に目の当たりにしたのは

過酷な作業現場と1cmも無駄にしない 再生利用。



紙の、工場ですよね?と尋ねたくなる布の山。



こちらの紙工場のハンドペーパーは

インド各地の洋服縫製工場から集められた布の端くれを利用して
ハンドペーパーにしているのです。

心なしかひんやりと感じるコンクリートの作業場に腰を据えて

集まってきた布をひたすらに仕分けする女性と




















蒸して押して、染めて

男性たちの力仕事により様々な行程を経て
紙として加工されていきます。



























仕上げられた様々なハンドペーパーを揃える女性たち








ここに来るまでマダムとシャルビーが予想していたエキゾチックなハンドペーパーが 

こうして初めて 宝の山として積み上ります。











次に登場したのは若い職人さん。

完成したハンドペーパーを必要な形に型抜きしていました。



















抜き残りの余り紙はまた再生利用されて次の紙になるという

完全なる再生利用。





1cmも無駄にしないその美しさに感動したシャルビーさん。




手仕事の名残がノート一枚一枚の微細な凹凸の中に生きていて





ペンを走らせると その質感がペン先と紙との間に適度な摩擦を生み

自分の普段のライティングではないような 味のある字が書けたり、絵が描けたします。


しかも。

美しいインド女性たちの象徴
古いサリーの布地で装丁してあります。
















特に、電車旅をしていると車窓に広がる風景。 

サンガネールのある街、砂漠地帯ラジャスターンの広大な乾いた大地に
ぽつんぽつんと農作業を営む 極彩色のサリーを着た女性たち。
シャルビーの一番好きなインドの風景です。



ChatRubisの旅で見つけた素敵ノートのお話でした。






アシスタントの雪ちゃんは、心地の良いパリの秋空を眺めながらの

お昼寝中です。















パリより。



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