肌に優しいどこか柔らか、そしてどこかキリっとした風。
そして、ふんわりした太陽の光。
パリにも秋がやって来たんだな。
季節の変わり目。
秋の気配。
街路樹が少しだけ色づいていたり、枯れ葉が石畳にはらりと落ちていたりするのは気付いていたけど。
いつまでも浴びていたいような8月のパッションのある太陽は過ぎ去り、9月も後半になると、曇り空が目立ち始める。もちろん灰色のパリも悪くないのだけども。
さすがにこの時期に、もう日本のような残暑など欠片もないこの地に慣れているとはいえ、気分はお天気によく左右されてしまう。
太陽がでると機嫌が良く、雨曇りになると元気をなくす・・・そんなパリの人々の気持ちがいまではよく分かる。
雨曇りの日には、おいしいお菓子をちょっと食べると、意外に気分を簡単に上げることができるのでよく使う方法。
その中でも甘すぎるお菓子が苦手なせいもあり、レモンタルトの、あの甘酸っぱい香りが好きでつい選んでしまう。
レモンタルトの姿もいろいろ。
BIOパン屋 MOISANのレモンタルトさん。
6区マダム御用達 Un Dimanche à Parisのレモンタルトさん。
見た目がずいぶん違うけど、どちらにも軍配を上げたいほどに、それぞれの良さが引き立っていて素晴らしきお味。
新しいパティスリーに出向くと、ついついレモンタルトを注文し食べ比べてみる。
そういうお菓子の楽しみ方があってもいいと思う。
こうして、私のレモンタルトの旅は続く。
蚤の市をたくさん歩いて疲れたときも、通りがかりのパティスリーで甘いものなぞを買ってほおばって。そうしてフランスの方々で見つけてきた宝物たちを日本に送るべく梱包しているとき。
我が家の雪ちゃん、アシスタントに立候補してきてくれました。
が、しかし、このアシスタント飽きっぽい性格のようです・・・。
・・・・・・・・。グネグネしてます。
そうそう、日暮れもずいぶんと早くなって、20時が過ぎると暗くなり始めている。
やっぱりもうそこまで来ていたんだな。
秋の気配。
パリより。
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