2016年12月24日土曜日

愛の重みとクリスマス

みなさま、ご無沙汰しております。
お元気でしたか?
無人島にいたのでブログが全く更新できなかったの、ではないのですが。
もう少しマメに更新できるようにいたします。はい。

さて、先日まで晴れ続きだったパリ。



どこまでも突き抜ける青空だった、とある日のこと。

久しぶりの、セーヌ河沿い散歩。
Pont des arts (芸術橋)の横を通り過ぎたその時、ある変化に気付きまして。
あれれ?

ない。ない。ない。
あんなにあった、あれがない!
13年前ぐらいの前のPont des arts に戻ってる!

橋の欄干の全面にびっしりぶら下がっていた、『愛の証』の南京錠が!

映画『アメリ』で主人公アメリが、人生で初めて仕掛けたサプライズが大成功した後に、意気揚々とこの橋を渡るシーンがありますけど、あの頃は南京錠は一つとして、なかったですからね。


撤去前の様子。こんな状況でした。。。


誰が言い出したのか知りませんが、ここに南京錠をかけると永遠の愛が手に入るとか。。。
世界中のみなさまの愛の重みに耐えかねて、橋が崩壊するのではと、長らく大問題になっていたのですが、愛し合っているみなさまには申し訳ないのですが、南京錠が撤去されて、なにより景観がとてもすっきりしました。めでたしめでたし。

ほら、こんなにすっきり。



シューベルト「そんな行為で永遠の愛を証明しようなんて。ふっ。」



雪ちゃん「えーそうかしらー。わたしはそういうこと彼氏としたいわ♡」



更にセーヌ河沿いを西方向に歩みを進めると、ふと、とある通りの名前が目にはいり。。。

' Rue du chat qui pêche '

『釣りをする猫通り』ですって?


この通りに住んでみたい。
でもこの通りは、残念ながら家の扉がひとつもなくって、ただの細い路地。
猫がねずみを釣るには、ぴったりな小道。
パリってやっぱりいいな。と心から思うのは、こんなとき。


12月にはいると、お花屋さんの軒先はこんな感じ。
もみの木がずらりと並びます。


いろんなサイズがあってよりどりみどり。
メッシュネットをかぶってお家に連れて帰ってもらい待ち。

我が家のシューベルトは、もみの木に飛びかかって、飾りをバラバラにするのが趣味なので、残念ながらもみの木は飾らないのです。毎朝ツリーを立て直して、飾り付けをし直す根気はなく。ああ、憧れる。大きいの飾ってみたい。


日が暮れると。。。


キラキラ。キラキラ。


見上げても、キラキラ。


この時期のパリの夜は、シャンパンゴールド色の粉が舞ってるかのよう。




















どこもかしこも。まばゆい。


南京錠をかけてもかけなくても、愛の重みがあってもなくても、
みんなにやってくるクリスマス。

みなさま、素敵なクリスマスをお過ごしくださいませ。

Joyeux Noël !
メリークリスマス!




2015年12月24日木曜日

スムスムとポシェタ

気がつけば、季節はまた移ろい。

冬至を迎えたパリ。おひさしぶりです。



今年は暖冬の様相で、なかなか新調したラビットファーコートの出番がありません。
いつになれば大活躍するのでしょうか。


こんな緩やかな冬の始まり方、まるで私がかつて暮らしていたモロッコのマラケシュみたいだから、ついついマラケシュへと気持ちが飛んでしまう。




メディナの猫たちは元気かな。



今日もきっとマジョレル庭園の青がひときわ眩しいのだろうな。




モロッコの女性はみんなとてもカラフル。

民族衣装のジュラバに合わせて、頭に纏うフラーやバッグに靴。

それらを思いつかないような意外性のある色合わせでコーディネートしていて、とっても刺激的。

その様子を写真をお見せしたいですが、モロッコの女性を写真に収めるのは、宗教上の理由から控えておりますので、手元にはないので。。。

代わりにこちらで。




んなモロッコの女性たちのたしなみと、スパイシーな色彩、そして伝統装飾技術をポーチにぎゅっと閉じ込めたのが、当店ChatRubisでお馴染みのスムスムポシェタ

スムスムのFacebookページ写真でご紹介しますね。
ポシェタは、モロッコの織物で作られた、昔ながらの伝統的な装飾技術が盛り込まれた手作りのポーチ。



唯一無二な色使い、それがスムスムらしさ。




大きめなタッセルがゆらゆら。それがスムスムのポシェタのチャームポイント。



パリとマラケシュに在住する日本人ふたりによるクリエーションユニットのスムスム。

ブランド名は、かの有名な呪文「ひらけごま!」の「ごま」から。

「ごま」はアラビア語で「スムスム」と言います。語呂が良くて覚えやすいアラビア語ですね。


スムスムWEBサイト:http://www.semsem-paris-marrakech.com


なにをかくそう、このブログを書いている私がスムスムの片割れで、Facebookページでおなじみの「スムスム@Paris」なのでした。

今から7年ほど前に、偶然に目にしたモロッコの織物に一目惚れ。
旅行でさえも訪れたことのないモロッコに、ただ、その織物に惚れたという理由だけで一念発起して、モロッコのマラケシュへと移住し、伝統工芸品に携わる仕事をしていた私。


時を経て、これまたもともとご縁のあるパリに引っ越したわけなのですが、


とあるきっかけから、マラケシュに暮らす大親友とスムスムを立ち上げたのが2014年のことでした。

モロッコの織物に魅せられていた私たちは、阿吽の呼吸でクリエーションユニットを結成したのでした。


忙しくて旅行にもなかなか行くことができない日本の頑張り屋さんの女性たちへ。

ひとたびスムスムを身につければ、日常の生活のなかで「ひらけごま!」の呪文と共にイマジネーションの旅へとでかけられるように。そんな気持ちでものづくりをしています。


ポシェタは、ひとつの角だけがカーブした独特のフォルム。



ひとつひとつ。


モロッコはマラケシュの工房にて、職人による手作りの品。




この工房でポシェタは生まれています。




MサイズとLサイズの2種類ありまして、




こちらはMサイズ。お化粧ポーチとしてはもちろんのこと、パーティスタイルにもぴったり。



Lサイズ。カジュアルな装いにもぴったりです。たっぷり入るので気楽に日常使いに。



シンプルなお洋服に、ポシェタを持つだけで世界観がぐぐっと一気に広がります。

ポーチだけど、ポーチだけでは終わらない存在感。

クラッチ使いもできるので、さらに活躍する日が増えること間違いなしです。


そうそう、アラビア語でポーチのことを「ポシェタ」と言います。

今日は「スムスム=ごま」と「ポシェタ=ポーチ」、2つのアラビア語が覚えられましたね。



暗くなりがちな冬の装いに。

スムスムポシェタで、ピリっとスパイス効かせませんか。


当店、ChatRubisオンラインショップでは、現在ポシェタ4種を発売中。これからどんどん色柄が増えていきますので、お楽しみに。



           ***

パリっ子のシューベルトと雪ちゃんは、1日に2回の甘噛みごっこで、二人の関係にスパイス投入。普段はこんな感じで。まんまる仲良し。





みなさま。素敵なクリスマスを!




☆Joyeux Noël☆

2015年3月20日金曜日

春の足音とExotic Journey展


あっという間に3月も下旬に差しかかり。。。
ブログの更新がままならない私に代わりまして、パリジェンヌの雪ちゃんがみなさまに。。。


『ごめんにゃさい。』パーフェクトなまでの ” ゴメン寝 ” 。


モロッコ・マラケシュのスークの片隅にて、宝探しなどを夢中でしているうちに、










気付けば、季節はうつろっていたという。



このところパリは温暖な日が多くなり、ほんのり春めいていて、それだけで気持ちがほわっとなる。

だけども、その青空はいつも何故だか少しだけ切なげなエッセンスが混ざっているような気がするのは何故。









道ばたの花売りから買った水仙の小さな花束。ついつい鼻歌がこぼれる。




ところ変わって、、、同じく春の足音が聞こえているという日本でのイベントのお知らせです。







春先の表参道、アッシュペー・フランス『水金地火木土天冥海』さんにて、まるでシルクロードを旅しているかのような品揃えのエキゾチックなイベントにChatRubisも参加させていただきます。

Exotic Journey展
3月20日(金)~4月12日(日)
場所:アッシュペー・フランス『水金地火木土天冥海』
イベントの詳細はこちらから。



インドからは南洋パールアクセサリー、インドのラックノウ地方の伝統的なリボン‘Gota’を使って編んだトートバッグ、これからの季節にぴったりなインドシルクのシーズンレスパンツなど。

モロッコからは、ヴィンテージ洋銀アフタヌーンティセット、それにスムスムのポシェタ・バブーシュ、など・・・オンラインショップでまだ発表していない新商品もお目見えいたします。













オンラインショップChatRubisの世界を、実際にお手に取ってご覧頂けるこの機会をどうぞお見逃し無く。
最終日の4月12日(日)には、このブログを書いておりますワタクシがパリからひとっ飛びしまして、在廊いたします☆
日曜日のお散歩の途中にでも、ふらりとお立寄りくださいませ。
みなさまにお目にかかれますことを楽しみにしております。






パリジャンのシューベルトは眠りながら丸くなって春を待つ。しっぽがクルリン♡


2015年1月9日金曜日

Bonne année 2015!!!

☆あけましておめでとうございます☆
旧年中は、生まれたてのChatRubisをご愛顧いただきまして、誠にありがとうございました。
本年もオンラインショップChatRubisをよろしくお願い申し上げます。

◇ChatRubisスタッフ一同◇
http://chatrubis.voyage/


2014年12月31日水曜日

年末のご挨拶

オンラインショップChatRubisが誕生してから早いもので3ヶ月が経ちました。
皆様にご愛顧を頂きましたこと、心から御礼申し上げます。
2015年も皆様が日常の中でまるで旅をしたかのような気持ちになるラインナップを揃えて、ご来店をお待ちしております。

どうぞ良いお年をお迎えくださいませ。

◇ChatRubisスタッフ一同◇
http://chatrubis.voyage/



2014年11月19日水曜日

背中と所作と身のこなし




傾いた太陽から差す光の黄金色が眩しい、ある日。




パリの街の木々も、
こんな黄金色や





こんな黄金色、





しっとり橙色や、





赤色グラデーションや、




所謂、燃えるような真っ赤や、




そんな木々たちの自然の営みに染められた様子を目にしたとき、
曇りがちで肌寒い灰色のパリで
ポッと心に暖かみを与えてくれたりする。


セーヌ河沿いのブキニストと、
舞い散る黄金色のプラタナスとマロニエの枯れ葉。
相変わらず黒ずくめが大好きなパリジェンヌ。


嗚呼、秋の代名詞。





この季節、パリ市の清掃員がせっせと日々、街中の落ち葉拾いに余念がないので、
いつまでも落ち葉が道を埋め尽くしているわけではない。
明日には、夜のうちには、午後には、何時間後には、
これらの落ち葉がゴミと化してしまう。
仕方ないけども、、、、


なんて残念な!


モサモサとたくさんの落ち葉が 舞い散って集まっている場所を見つけたら、
それはまるで宝物を見つけた気分。


わざとその中に踏み入り、
ガサ、ガサガサ、、、と音を立てて、その枯れ葉の絨緞の上を歩くのが好き。







私が『山ねずみ公園』と愛を込めて呼ぶモンスリ公園で。

鴨の大家族がそんな私を横目で見ながら
一緒にガサ、ガサガサガサ。






帰り道に見かけたマダムの凛とした背中に、
哀愁と年齢を越えた美しさに見惚れ。


人様の背中を見て、
その方の人生を勝手に想像する楽しさよ。


背中と所作と身のこなしには、その人が重ねてきた人生が現れるのだな。とか。






もうちょっと、枯れ葉の山を堪能させてほしいので、
パリ市の清掃員さん、あまり枯れ葉のお掃除を急がないでください。






アパルトマン暮らしのパリジェンヌ雪ちゃんにも、
落ち葉の中を歩かせてあげられたらいいのにな。

という気持ちを知ってか知らぬか、
まん丸くなって眠りこける白い姫。


寒くなるにつれ、
丸くなる。

丸くなるにつれ、
寒くなる。


猫の背中と所作で計る、猫の人生ではなく、

寒さの羅針盤。





では、身のこなしのほうは、どうかしら。

白い姫の貴女には、こんなアクセサリーがお似合いだね。






『パンがなければお菓子を食べればいいじゃない!』
と、のたまった
かのマリー・アントワネットがご存命ならばお使いいただけそうな

大人の女だけに許された
パリジェンヌの遊び心が溢れたコスチューム・ジュエリー





ミント色も捨てがたいけど、わたしの毛並みは白だから白のマドレーヌに決めたわ。冬にまっ白を身につけるのは、大人の女だけに許されたコーディネートよね。』

その通りです。



冬の白は、女の粋。
早くも晩秋、冬支度の季節。




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